クリエイター事例

自分の幸福度を上げるためにも、オンラインの選択肢を。パーソナルトレーナー・橋本剛史さんが大切にする原理原則

新型コロナウイルスの打撃を受けるフィットネス業界。そんなフィットネス業界において、独自の工夫やオンラインレッスンによって活路を見出す事業者がいます。

今回は個人の身体に寄り添った指導を行なっているパーソナルトレーナー・橋本剛史さんにお話を伺いました。

パーソナルトレーナーの売上には限界がある。突破口は「オンライン化」

ーー橋本さんはパーソナルトレーナーをするなかで、もともと感じていた課題などはありましたか?

僕はもともとフィットネスクラブのアルバイトで水泳の先生をやっていたのですが、依頼を受けてさまざまな方に教えるうちに、必要に迫られて資格を取ったことで、今のパーソナルトレーナーとしての仕事に繋がっていきました。

ただ、パーソナルトレーナーは、お客さんと一対一で向き合う仕事なので、売上に限界があるんですよね。

パーソナルトレーナーとして食べていける人の仕事量の基準は月に100本。僕の場合、2〜3年前は月に200本仕事をしていました。1日に8〜9本、週に6日~7日仕事をして、半年間は休みがない状態でした。

当時は体調を崩す寸前だったので、ちょうどマンツーマン以外の仕事にシフトチェンジしていこうとしていたところでした。

それが、コロナの影響で加速したんです。

当たり前ですが、それまでオフラインで指導していたお客さんは減りました。ただ、そのお客さんを呼び戻してオフラインで指導すると、また激務になってしまう。

バランスを取るためにも、今はオンラインのお客さんを増やすためのSNS運用などに力を入れています。

オンラインにリアルと同じ価値を求めなくてもいい

ーーオンライン化にあたり、直面した問題はどのようなものでしたか?

そもそも僕が普段行っている、女性の悩みに合わせた細かい指導や、動きを実際見て教えていくというスタイルは、オンラインでは不可能だと思っていました。

ざっくりとしたトレーニングならまだしも、マンツーマンでのクオリティを出すのは難しいんじゃないかと。

一方で、お客さんからのオンライン化への要望は強くあったので、 とりあえずMOSHを活用して試してみることにしたんです。

すると、地方でお子さんと暮らしていたり、海外在住でリアルのワークショップには出れない方には特に好評だったんです。

たしかにリアルと比べると、細かいところまではできないというモヤモヤは自分のなかでありました。

でも、続けるうちにすごい効果が出たという人も出てきたのを受けて、ある程度の精度を保っていけば、オンラインを続けていけると思えましたね。

MOSHの魅力はサイトを経由せずに個人ページに辿り着けること

ーーオンラインだとお客さん側の期待値も対面とは違いますよね。オンラインレッスンではMOSHを利用していただいていますが、使い心地はいかがですか?

実は、MOSHさんを使う前に、別のサービスで試したことがあるんですよ。

普段オフラインでやっているものをオンライン用の講義形式にして、1本2時間程度の動画を作ってみたんです。そこで手応えを感じ、リアルタイムでも実施するために他のサービスも探してみました。

すると、ほとんどのサービスがまずはそのサイトに入り、さらに検索しないとレッスンまでたどり着けないものばかりだったんですよね。

一方で、MOSHは個人のホームページが作れる。しかも、自分が知っているトレーナーさんも使っていたので、その方のやり方を参考にしながら使ってみることにしました。

特に天才的なマーケティングをやっているわけでもなく、手探りでいろいろ試している最中ですが、僕のフォロワーのなかの同業者の方は、僕がオンラインで月額レッスンやってるのを見て、いろいろと勉強をしているみたいです。

それはつまり、この業界自体が発展途上ということなんですよ。RIZAPさんの知名度などで少しずつ市民権を得ていっていますが、実態としてパーソナルトレーニングの市場はまだこれから。チャンスがあると思いますね。

ーー橋本さんのレッスンが人気を得ているのはどのようなところにあると思いますか?

お客さんからよく言われるのは、「めちゃくちゃ難しいことを、すごく分かりやすく言ってくれる」ということ。

「〇〇メソッド」みたいな目新しい言い方はウケますが、僕は避けています。意識しているのは、基本的な人の身体の原理原則に当てはめたり、その人に必要な要素を抽出して伝えることですね。

たとえば、「呼吸が大事」というのは誰もがわかっていると思うんです。では、それがなぜ大事なのか、なぜ呼吸が乱れるのか、といった根本的なことを伝えてアプローチするようにしています。

いろんな人が「これが大事」「あれが大事」と言うけど、みんな違うことを言うので一般の人は迷子になってしまう。

だから表面的なことではなく、その理由を伝えるとみんな納得して喜んでもらえますね。

ーーなるほど。納得感があるとその後も継続しやすいですよね

そうですね。伝える内容としては地味なことも多いですが、納得して継続してくれる人のほうが効果は出やすいですね。

僕のレッスンは細かいアドバイスもするし、SNSにもそういう内容を投稿しています。単純なレッスンだけだと、効果が出ない人もいるし、続かなくて迷子になる人も多いんです。

そういう人にこそ細かいアドバイスが必要で、そういう人が自分のもとに来てくださいますね。

ーー固定客を増やすために、工夫されていることはありますか?

単発のレッスンや無料イベントをやったりと、試行錯誤しているところです。

また、月額レッスンに入ることで、お客さんにお得なことが多くある状態にしていきたいと思っています。いまは月額会員専用のページを用意して、過去のアーカイブをすべてカテゴリ分けして入れています。

尽くすだけじゃなく、自分の幸福度も比例して上げていくことの大切さ

Q: MOSHは「情熱がめぐる経済を作りたい」という思いのもとやっていて、情熱を持った人がもっと輝ける場所を作りたいって思っています。橋本さんが今のお仕事に情熱を感じたり、面白いと思っている点はどのようなところですか?

パーソナルトレーナーは、自分の身体を壊す人が結構多いんですよ。人が相手だからこそ、尽くす人が多いから。

自分の考えとしては「がんばって努力して一生懸命やる」というのは当たり前なんですけど、無茶や無謀なことをすることで自分の身体が壊れたり、損をしたりしてまで尽くすのはおかしいと思っています。

多少の無理をすることはあっても、基本的には自分の成功に応じて、身体的にも気持ち的にも余裕が出てきてほしい。

そのためには仕事の質を上げていかないとダメだと思うし、質を上げるために勉強をするのも当たり前です。

最終的にはそれに伴って収益と幸福度も比例して上げていくのが理想的。レッスンのオンライン化は、そのための第一歩だと思いますね。

ーー自分にとっても戒めになるようなお話しでした。橋本さん、ありがとうございました!

今回はパーソナルトレーナー・橋本剛史さんにお話を伺いました。

橋本さんのMOSHページはこちら

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