オンラインレッスンの始め方 | ハンドメイド篇

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ハンドメイドが好きな方なら、一度は『これを職業にしてみたい』と思ったことがあるのではないでしょうか。趣味が仕事になれば楽しくお金を稼ぐことができますし、同じ趣味を持つ仲間ができたり自分自身のスキルアップにも繋がったりと良いことがたくさんあります。

店舗を借りてハンドメイドのレッスンをするとなると大がかりになりますが、オンラインレッスンであれば気軽に始めることができます。初期費用も最低限の材料費のみで済ませることができるため、今ハンドメイドのオンラインレッスンが次々開講されています。

ハンドメイドのオンラインレッスンをやりたい人向けに、レッスンのメリットデメリットを挙げながらオンラインレッスンのやり方についてご説明していきます。

オンライン配信できる下準備が整ったら、ぜひチャレンジしてみましょう!

1 ハンドメイドのオンラインレッスンの注意点

ハンドメイドのオンラインレッスンを始めるにあたって、まず注意しておかなければならないことがあります。それは、従来の対面でのレッスンに比べ細かい部分が共有しにくいということです。

1-1 作品の細かい箇所を見せられない

多くのオンラインレッスン講師はパソコンに内蔵されたWebカメラを使っていると思います。高価なカメラでなくともデフォルトのPCカメラでレッスンを始めることはできるのですが、どうしても作品の細かい箇所を映すことができません。

映したいところをカメラの前に持っていってもピンボケしてしまってうまく映らなかったり、手で掲げると安定せず画像がブレて見えにくくなってしまうなどのトラブルが起こります。

ハンドメイドクラフトの世界は数ミリ単位で解説が必要であることが多く、オンラインで行うデメリットはそこが共有できないことです。

1-2 受講者の作品も確認が難しい

細かな箇所が見せられずに困る場面は、講師側からのアクションで作品を映す場合だけではありません。レッスンでは受講者とのコミュニケーションが大切です。

受講者側が『ここを見て欲しい』『これで合っていますか』と作品の確認を求めてくることも多々あるでしょう。その時に細かい箇所が見えないと的確なアドバイスが難しくなります。

講師側のカメラはこちらの意欲次第で画質を上げていくことができますが、受講者側の画質についてはこちらから指示することができません。WiFiが遅く動作がフリーズ気味に映ってしまったり、声が落ちる・途切れるなどのトラブルも良く起こります。

2 ハンドメイドレッスンをスムーズに進める工夫

次に、ハンドメイドのオンラインレッスンの注意点を解消するため、やるべき工夫についてご紹介していきます。

2-1 Webカメラと通信環境の質を上げる

まず取り組みやすいのがこの2点です。パソコンやスマホのデフォルトのカメラを使用している場合は、Webカメラを良いものに変えてみましょう。接写がしやすいカメラやピントの合いやすいカメラを探すと良いですね。カメラの画質に問題がない場合は照明や背景などを工夫する方法もあります。

通信環境についてはオンラインレッスンを始める前にある程度整えておいた方が、画質の面だけでなくトータルのコストを抑えることにも繋がります。自宅で行う場合は回線を引くことを検討しましょう。自分のパソコン画面では鮮明な画像に映っていても、通信状況が悪ければ受講者側ではカクカクとした動きで映っていることもありますよ。

2-2 カメラを複数台用意する

説明するときの顔用カメラと、作品を映す用のカメラ、接写で映す用のカメラ、と複数台用意できるととてもスムーズにレッスンが進められます。

カメラのピンボケは対象が近くなったり遠くなったりすることで起こるので、予め映したい距離を固定したカメラにしておくと画質が安定します。また、場所を決めてしまえるので作品を手で持ちっぱなしになることもありません。手でもっているとどうしてもブレが生じてしまうので、なるべく作品を置くエリアを作った方が良いです。

『では顔用のカメラは必要ないのでは?』と思う方がいるかもしれませんが、オンラインレッスンでは顔が見えないと説明が頭に入ってこないという方も多いです。講師の表情が見えることで安心感を得ることができますし、受講者と和やかなコミュニケーションを取ることによってリピーター獲得にも繋がります。そのため顔用のカメラは省かないようにしましょう。

2-3 説明用の写真を用意する

これが一番重要な準備かもしれません。事前に細かな箇所の静止画を撮影しておき、レッスン中に画面共有で見せることや資料としてシェアすることができると非常にわかりやすいです。

ハンドメイドの世界では書籍やWebサイトでも説明がたくさん掲載されていますよね。それと同じようにオンラインレッスンでも説明書を作る気持ちで準備した方が良いです。

事前に、説明文を考えるとともにそれに付随する写真を数枚撮っておきます。もし毛糸の編み方などの作業の仕方自体が重要になってくるものであれば、動画で動きを撮影してしまっても良いでしょう。ライブ配信の画質よりも動画ファイルで送った方が画質は保たれます。

2-4 見えない箇所まで見る

受講者の作品をチェックする際にやるべき工夫です。例えば『糸の結び方を見てもらえますか』と言われた場合、問題となる糸の結び目自体だけでなく作品全体をまず映してもらうことから始めましょう。

机の上で糸の両端がぐしゃぐしゃに伸びていたり、そもそも左右が違ったりなどの問題に気付けます。これらは対面のレッスンであれば特に注意していなくとも視覚情報として自然に入ってくることですが、オンラインレッスンではカメラに映っている部分が全てなので意識的に全体を映すように心がけなければ気付けないことが多いです。

作品の裏表、内側、両端、などの見えない箇所までしっかり見て、問題がなければ先に進むといったようなやり方をします。手間に感じるかもしれませんが、最後に致命的なミスが発覚するという最悪の事態を避けられますよ。また、丁寧な対応をしていれば受講者もそれを感じ取りますから、レッスンの質向上に繋がるでしょう。

2-5 専門用語を使わない

最後に、説明の際になるべく専門用語を使わないよう気を付けましょう。これは意識していてもつい口に出てしまったり、そもそも専門用語という意識がなく気付けない場合があります。

できればオンラインレッスンを初めて行う前に、リハーサルをしてみてください。それを録音しておいて後から自分で確認してみましょう。流れやタイムキープを確認するためではなく、専門用語を使っているかのチェックのためだけに一度時間を設けた方が良いです。

対面のレッスンと違い、オンラインでは手元の動きと講師の説明とがバラバラな資格情報として入ってきます。講師の顔が映っている状態で『小さい方の丸カンを持って』などと説明しても、小さいとはどれなのか、丸カンとは何なのか、全くわからない初心者の方もいるかもしれません。複数人での受講であればなおさら質問がしにくく、わからないままどんどん先に進んでしまうことにもなりかねないのです。

そんな事態を避けるためにも、リハーサルは重要です。音声のみのラジオをやっている感覚で、資格情報がなくても伝わる説明の仕方かどうかチェックしてみましょう。

3 ハンドメイドの材料・道具を準備する

従来の対面でのハンドメイド教室では、材料や道具はあらかじめ講師が全て準備しておき受講者は手ぶらで来場するだけというスタイルでした。しかしオンラインレッスンにおいてはそれができません。材料と道具の準備の仕方についてご説明します。

3-1 受講者が材料・道具を買い揃える

受講者自身に準備しておいてもらう方法です。事前に受講の条件として、材料や道具を準備してもらう必要があることを明記しておきましょう。

注意すべきは、抜け漏れなく指示することです。なるべく細かい情報を記載し、できれば写真もあった方がよいでしょう。もし同じものがない場合にはどこまで妥協して代替品で賄えるのかも説明できると親切です。

例えば刺繍のハンドメイドレッスンで、刺繍枠はどんなサイズのものでもいいとします。その場合これから購入する初心者の方が困ってしまうので、推奨サイズは○㎝ですと伝えましょう。刺繍糸は何番と指定し、糸通しや糸切狭など刺繍をする方であれば既に持っていると思われるものもしっかり明記しておきます。『目の細かいもの』『厚すぎないもの』といった基準が曖昧な表現は避けます。

受講者が準備するメリット・デメリット

受講者自身が準備する場合には、受講者の好きなものを買ってもらえるというメリットがあります。色や形の好みに合わせられますし、他のレッスンでも使えそうだからという理由で買う方もいるでしょう。

自宅にあるものを流用したり友人に借りたりすることもできます。このように買い揃えるのではなく自前で準備した場合はコストが安く済みますので、対面のレッスンよりもお得感を感じるかもしれませんね。従来の対面レッスンでは受講料と材料費が合わさった金額が提示されていることがほとんどなので、そこまで高価な材料じゃなくてもいいという方からすれば半額以下の値段で受講することもできるかもしれません。

買い揃えるためにハンドメイド用品の売っているショップに出かけることも楽しみの一つです。オンラインレッスンは趣味として始める方が多いですから、レッスン外での趣味時間を楽しむ材料にもなるでしょう。準備が必要なもの以外を見て知ることもスキルアップに繋がります。

逆に、デメリットは手間がかかることです。買いに行く手間・選ぶ手間・考える手間がかかるため、『全て用意してほしい』『そんな時間がない』という方にとっては講師が手配する方法を取った方がよいです。

3-2 講師が受講者に手配する

講師が受講者に手配する場合は、講師が受講者全員分を買い揃えてパックにし配送するというやり方です。もしくは市販で販売されているキットなどを手配することもあるでしょう。

手配する場合には材料費と配送料をあらかじめ伝えておき、受講料の中に含めておく必要があります。配送料については受講者の住所によって異なるかもしれませんので、それを承知の上で一律にするか、着払いにするか、それぞれやり取りをして振り込んでもらうか、などルールを決めておきましょう。

配送には時間が必要ですので、オンラインレッスン時には必ず到着しているよう余裕を持って手配をします。受講者がすぐに受け取れない場合もありますので何日着かを伝えておくことも必要ですね。これらの日数を考えて、受講申し込みの締め切りも設けておきましょう。

講師が準備するメリット・デメリット

講師が準備するメリットは何といっても手間がかからないことです。受講者は早めに申し込みをして待っているだけでいいので、とても楽ですよね。対面でのレッスンに慣れている受講者からすると当然準備してくれるものという感覚がある方も多いですから、リピーター獲得にも繋がるはずです。

それだけでなく、材料費が安く済むこともメリットとして挙げられます。ハンドメイドの材料の中には、大きい単位で売られているものも多く『1つだけ欲しいのに』と思う方も多いです。全ての材料をぴったり使い切るということはなかなかないですよね。ですが講師が準備する場合には大きな単位で購入し、各受講者に分配することができます。買えるものや準備できるものの幅も広がるでしょう。

レッスンを進める上でも全員が同じ材料を持っているというのは非常にスムーズです。講師側も同じものを持っていることになりますし全体の把握ができているので指導もしやすく、完成品も満足度の高いものになりやすいです。

デメリットは講師の事前準備が大変であることと、受講者の好みが反映されにくくカスタマイズができないことです。どんなレッスンにしたいのか、受講者はどんなレッスンを受けたいのかを考えてみて、自分のレッスンに合ったスタイルを考えてみましょう。

3-3 自由に準備してもらう

自由に準備してもらってレッスンを行うという方法もあるにはあります。この方法が取れるレッスンは限られますが、どんな家庭にもあるものを使う場合には自由に準備してもらってレッスンが成り立ちます。家にある布であれば何でも良い、毛糸があれば良い、といったようなハンドメイドクラフトです。

3-4 クオリティと満足度

基本的に、準備がしっかりしたハンドメイドになればなるほど手間とコストがかかります。新規受講のハードルも高いと言えるでしょう。その分キッチリとクオリティの高い完成品ができますし、スキルアップにもなり満足度も高いレッスンになりやすいです。

対して『どんなものでもいいですよ』というスタイルであれば準備は楽で新規受講者が受けやすいです。しかしそれなりのクオリティの作品しか完成しなかったり、受講者の満足度が低くなってしまうことに繋がります。

この特性を考慮しながらレッスンのやり方を考えてみましょう。誰でも簡単にできる受講料¥500のレッスンで新規受講者を募り、お店で売られているものよりもクオリティの高い作品ができるような受講料¥5,000のレッスンでリピーターを獲得するなどの戦略が立てられると良いですね。

4 ハンドメイドのオンラインレッスンの事例紹介

4-1 アート&アロマコロジー研究所代表 福元由比子さんのオンラインレッスン

実際にハンドメイドのオンラインレッスンで講師として活躍されている、福元由比子さんの事例をご紹介します。

福元由比子さんはドイツの伝統工芸で使われる特殊な装飾ワイヤーと木の実を組み合わせたクラフトの創作をされています。2018年より木の実と装飾ワイヤーのデコレーションを楽しむクラフト「ハイルング*ゲシュテック」オリジナルブランドを立ち上げ、作品創作レッスン、販売を開始。オンラインレッスンにてその技術を学ぶことができます。

オンラインレッスンでは基本コースと応用コースとあり、応用コースは基本コースの修了が必要になります。より技術を学びたい方や講師や作家として活躍していきたい方に向けた高度なレッスンとなっており、初心者からスタートした方もオンラインレッスンを進めていくうちにプロへの道が見えてくるため人気があります。

基本コースにおいてもしっかりとしたカリキュラムがあり、クオリティの高い作品を完成させることができると受講者に提示しています。

ハンドメイドのオンラインレッスンをこれから開催したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

福元由比子さんのオンラインレッスンのホームページはこちらから
アート&アロマコロジー研究所代表 福元由比子 “木の実と装飾ワイヤーのデコレーションクラフト”

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