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オンラインレッスンの始め方【オンラインヨガ 篇】

オンラインでヨガのレッスンを開催したい方に向けて、具体的なやり方をご紹介していきます。ヨガは心の安定とやすらぎを得るために行うものなので、リラックスして自宅で取り組めるオンラインヨガは人気の高いレッスンです。

『オンラインだと動きが伝わりにくいのでは?』と不安に思う方もいるかもしれませんが、ヨガはゆったりした動きが多いため、非常にオンラインとの相性が良いんですよ。ぜひチャレンジしてみましょう!

1 オンラインヨガレッスンを開催しよう

オンラインヨガのレッスンを開催するのであれば、どんなメリットがあるのか?どんな種類があるのか?をまず把握しましょう。これらの全体像をしっかり捉えることで、集客や講座内容に活かせます。

1-1 オンラインヨガレッスンのメリット

オンラインヨガのレッスンで、受講者が最もメリットを感じているのは『自宅でリラックスできる』という点です。いつも過ごしている自宅でレッスンを受けることにより、ヨガ本来の役割である心身の緊張をほぐす効果や精神を安定させる効果がより高く得られます。人の目を気にして深い集中に入れないという方も、自宅で一人の環境であれば心と体を一つにしやすいでしょう。

また、朝起きたらすぐヨガをして体を起こしたいという方や、寝る前にヨガをして快適に入眠したいという方も多いです。スタジオやジムに通う時間がいらないので、ヨガで安らぎを得たまま日常生活に切り替えられるのが良いですよね。アロマや照明を自分好みに変えられるのもメリットのひとつです。

そしてリラックス面以外でも、『自宅はとにかく楽』という声も多く聞きます。小さな子供がいても外出が困難でも受けられることや、シャワーや着替えがいらないこと、身だしなみが整ってなくても気にならないことなどが挙げられます。

ゆったりした動きを追いかけやすい

ヨガのゆったりした動きはオンラインで追いかけやすく、対面と変わらないクオリティのレッスンを受けられるのもメリットのひとつです。ヨガは1つのポーズを一定時間保ったり、ゆったりと動いたりするシーンが多いですよね。そのため講師の動きを集中して追っている時間よりも、自分の呼吸に集中し目を閉じてポーズを取っている時間の方がはるかに長く、対面のレッスンとオンラインレッスンに差が出にくいです。

スマホで気軽にレッスンを受けたい受講者の環境を考えると、画質はそこまで良くないでしょうし通信環境によっては早い動きが追いきれないかもしれません。しかしヨガのポーズやゆったりした動きであれば、しっかり追いかけることができます。

オンラインヨガレッスンのデメリット

メリットと同時に、オンラインヨガレッスンのデメリットについても把握しておきましょう。メリットで『自宅でリラックスできる』ことを挙げましたが、逆に自宅であるから集中ができないという方もいるようです。自宅では家族の目を気にしてしまう、子供がいて話しかけてくる、ついサボってしまう、などの理由です。こういった方はスタジオレッスンを好む傾向にあります。

自宅環境によるので講師側が解決することは難しいですが、機会があれば改善点として受講者にヒアリングしてみても良いかもしれません。家族の目が気にならない時間帯に合わせてレッスンを受けられるよう時間帯を増やしたり、サボってしまわないように個別指導を用意したり、工夫できる部分は検討しましょう。

1-2 オンラインヨガレッスンの種類

オンラインに限らず、ヨガにはたくさんの種類がありますよね。あまりに多く分岐していて数えきれないほどありますが、代表的なものを見ていきましょう。

ヨガの代表的な種類
・ハタヨガ
・アシュタンガヨガ
・パワーヨガ
・ヴィンヤサヨガ
・ビクラムヨガ
・ホットヨガ
・ラージャヨガ
・アイアンガーヨガ
・アヌサラヨガ
・イシュタヨガ
・クリパルヨガ
・陰ヨガ
・シヴァナンダヨガ
・インテグラルヨガ
・クンダリーニヨガ
・ハリウッドヨガ
・アロマヨガ
・エアリアルヨガ
・沖ヨガ

『ヨガの講師をしたい』という方は、ある程度自分がレッスンでやりたいヨガがどの種類に当たるのか考えているかと思います。いくつかやりたい種類のヨガでオンラインレッスンを検索してみて、他の人がどういったやり方でレッスンを開催しているのか参考にしてみましょう。

この中で、オンラインでの実現が難しいとされているのは、特別な環境が必要なものです。暑い中で行うビクラムヨガ・ホットヨガや、ロープやベンチなどいくつかの補助グッズを使うアイアンガーヨガ、シルクの大判の布が必要なエアリアルヨガなどは難しいでしょう。これらの難しい種類のヨガは、競合も少ないため穴場のレッスンであるという考え方もできます。もし道具や環境が整っている人限定で集客できそうであればチャレンジしてみるのもひとつの方法ですね。

ターゲットの種類
・マタニティヨガ
・産後ヨガ
・骨盤矯正ヨガ
・キッズヨガ
・シニアヨガ

ターゲットの種類によってヨガのやり方を変えることも考えておきましょう。特にマタニティヨガ・産後ヨガは人気が高いですし、自宅でしか受けられないという方も多いのでオンラインの需要が高いです。

子供向けのキッズヨガであればゲームや遊びを取り入れたり、高齢者向けのシニアヨガであればゆったりした動きの多い種類のヨガを選び、健康面のアドバイスも並行して行うと良いでしょう。

2 オンラインヨガレッスンのポイント

オンラインヨガレッスンを開催する際の、具体的なポイントをご紹介していきます。

2-1 講座の良さをピンポイントに表そう

ヨガ自体には魅力がたくさんあり、様々な効果が期待できます。そのため、全部を説明してしまうと『この講座は結局何が得られるの?』と、わからなくなってしまうので要注意です。

オンラインヨガレッスンは近年続々と増えています。その中で自分のレッスンに来てもらうためには、わかりやすくピンポイントで講座の良さをアピールする必要があります。具体的には、以下のどれかに焦点を当てると良いでしょう。

・インナーマッスル強化
・ストレス解消
・筋肉を柔らかく柔軟に
・背骨や骨盤の歪み改善
・姿勢が整う、美しくなる
・基礎代謝の向上
・脂肪が燃えやすい体質へ
・内臓の位置が正しく健康に
・胃腸機能が活発化
・便秘解消
・肌の調子が整う
・気のコントロールができる
・集中力が高まる
・自律神経が整う
・腹筋周りが鍛えられる
・瞑想で雑念が晴れる
・冷えやコリを解消
・リンパが流れデトックス効果に

2-2 より良いヨガ空間を演出しよう

オンラインレッスンは、レッスンをする講師の側も気軽に自宅で行えることが大きな利点です。しかし、余力があれば、自宅や自分自身をアレンジして素敵なヨガ空間を作ってみましょう。

まず手軽に行えるのは、リラックスできるBGMを用意することです。照明やキャンドルを凝ってみても良いですね。画面を見ている受講者が心地よく感じられる空間になるよう工夫してみましょう。

自宅であればシンプルな背景を意識して、白い壁の前でレッスンを行いましょう。あまりゴチャゴチャした背景では見ている側も気が散ってしまいますし、講師のポーズがくっきりと見えた方がわかりやすいです。インテリアをナチュラル系やサーフ系など、ヨガと相性の良い雰囲気に纏められたらその一端をうまく映すと『素敵だな』と思ってもらいやすくなります。

受講者はレッスンをリピートする際に、『素敵な講師に教えてもらいたい』『こんな風な人になりたい』という憧れの気持ちをベースに決める人が多いです。レッスンの中身だけでなく講師自身の住まいや恰好が美しければそれも集客に役立つので、セルフブランディングを行うことも考えてみてください。

また、自宅でなくとも屋外でレッスンを行っても良いですね。見ている側は青空の下で講座を受けているような気持ちになれ、開放的な気分を味わうことができます。天候に左右されることや通信機器やマイクなどの環境を揃えなければならないことなどは考慮して検討しましょう。

2-3 座学を取り入れてみよう

ヨガと言えばポーズを取るものというイメージが一般的には強いですが、座学も人気のジャンルです。ヨガ初心者よりも何回か行ったことのある受講者の方に需要が高いです。『もっと詳しく知りたい!』『これで本当にあっているのかな?』と思っている受講者に是非、座学のヨガレッスンを提供してみましょう。

座学の種類
・呼吸法(整気法)
・生理学や解剖学
・アーユルヴェーダ
・人体科学
・歴史や宗教学
・哲学や心理学
・瞑想や世界観
・道徳や自己啓発

これらのヨガ座学レッスンを単発で行っても良いですし、何度か座学レッスンを行った後に実践編として体を動かすコースを作っても良いですね。

また、ヨガだけでなく他の知識がつけられるような座学を追加するという方法もあります。オンラインヨガレッスンのコンセプトがダイエットや健康促進などであれば、それについての詳しい知識もつけられるようなコースが理想ですね。

2-4 どうコミュニケーションを取る?

実際に対面して行うヨガレッスンでは、受講者一人ひとりのポーズをしっかりと近付いて見ることができ、受講者とコミュニケーションは取りやすいですよね。オンラインではそれがなかなか難しいため、満足いくレッスンができなそうという不安はあると思います。

そしてヨガは心の状態を整えるものですから、受講者の心の状態についても過敏になりますよね。人が対面した時に感じるその人の雰囲気や姿勢、歩き方、喋り方などの情報が入ってこないとうまく教えられないと感じる講師もいるのではないでしょうか。

こういった方は個別指導の形式をとってオンラインレッスンを開催してみるのが良いかもしれません。ひとりの受講者と親密なコミュニケーションを取れるため、細かい箇所も見ることができます。カウンセリングやヒアリングの時間をたっぷり持つことでその人の人となりを捉える事も可能です。

個別指導でなくても少人数限定のレッスンにしてみたり、コメントやメッセージなどで頻繁に質問や感想などのやりとりをしてコミュニケーションを取れるよう心掛けてみましょう。

また、思い切って受講者のカメラをオフ推奨にしてしまい、講師のヨガ姿を見せる形式のレッスンに切り替えてみるのもひとつの方法です。ビデオレッスンがその例ですね。

受講者がたくさんいるレッスンほど、自らカメラをオフにする受講者が多い傾向にあります。その受講者たちは自分を見てもらうことよりも講師を見ることに集中しており、講師から個人へのアプローチは求めていません。割り切ってこういった形式のレッスンをやってみて、合うかどうかを試してみるのも良いと思いますよ。中には『指導用のヨガではなくプロの講師がただ集中してヨガを行っているところを見て学びたい・真似したい』という要望もあるようです。

2-5 毎回内容を変えた方が良い?

レッスンの内容を毎回変えるかどうかは、講師にとって大きな悩みです。教えるポーズを毎回変えるとポーズが身に付きにくいのではないか、上達の変化が見えないのではないかというデメリットが浮かびますよね。しかし、同じポーズのレッスンばかりでは変わり映えせず受講者に飽きられてしまったり、惰性が生まれる受講者やもっといろんなポーズが知りたいという受講者のニーズに応えられなかったりしてしまいます。

おすすめなのは、大枠は変えずに細かい組み合わせを変える方法です。同じポーズも入っているけど組み合わせのパターンが違ったり、同じポーズの中でバリエーションをつけたりなど工夫をしてみましょう。もちろん、受講者の意見を聞くタイミングがあれば実際の声を反映させるのが良いでしょう。

2-6 こそあど言葉を封印しよう

こそあど言葉とは『これ・それ・あれ・どれ』『こんな・そんな・あんな・どんな』『こう・そう・ああ・どう』『この・その・あの・どの』という、短い言葉で対象を指し示す言葉のことです。これらは便利な言葉ですが、使い方次第では何を指しているのかわからなかったり意味が通じなかったりしてしまいます。特にオンラインにおいては気を付けましょう。受講者と直接目と目を合わせて会話しているわけではないので、『こんな風に~』と説明しても伝わらない可能性があります。

では、どのように説明するのが良いのでしょうか。『体の部位』と『空間』と『どのように』という3点を的確に伝えるようにしましょう。『右手を、手のひらを上にした状態で、壁に向かって真っすぐ力を入れて伸ばしましょう』といったように具体性が大切です。

3 オンラインヨガレッスンの事例紹介

3-1 正式指導者資格レベル2を持つYuya Sarashinaさんのオンラインレッスン

実際にオンラインヨガレッスンで講師として活躍されている、Yuya Sarashinaさんの事例をご紹介します。

Yuya Sarashinaさんはアシュタンガヨガの講師であり、正式指導者資格のレベル2を保持しています。いくつかのレッスンを提供しており、初心者向けのアシュタンガヨガレッスンから、経験者向けのレッドクラス、著名な先生を呼んでの講話クラスなどがあります。

初心者向けで全5回の基礎レッスンは、ホームページの詳細画面に入るととても詳しくレッスンの内容が説明されています。

例:1日目のスケジュール

自己紹介
アシュタンガヨガの説明
チャンティングの説明と意味
・フリーブリージング
・ドリスティ
・太陽礼拝
・フィニッシング3ポーズ
・ナーディショーダナー
Q&A

このように細かい内容まで示すと、受講者はわかりやすく安心してレッスンを予約できますよね。また、少人数制であることや質問しやすい環境を重視していることなど、受講者とコミュニケーションが取りやすいよう随所に工夫を凝らしています。

オンラインヨガレッスンをこれから開催したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Yuya Sarashinaさんのオンラインレッスンのホームページはこちらから
Yuya Sarashina “Authorized teacher Level 2”

3-2 ヨガインストラクター/瞑想講師の乃万 由芙子さんのオンラインレッスン

瞑想講師の乃万 由芙子さんは、座学をベースとしたヨガレッスンを行っています。8日間の瞑想講座では2日間を座学に使い、残りの6日間で実践を行うというコースになっています。行う内容も詳しく詳細ページに示してあります。

例:瞑想講座内容
・瞑想の全体像
・瞑想が心を変容させる仕組みを理解
・神経科学からみる瞑想
・瞑想に必要な身体性/解剖学
・サマタ瞑想
・ヴィパッサナー瞑想
・マインドフルネス
・6日間の瞑想実践

手探りで瞑想を行っていた人が『体系的に学びたい』『何が正解か知りたい』という想いで予約に至ることが多いようです。

その他マタニティヨガについても、生理学や解剖学を中心としたレッスンを行っていたりと、体だけでなく頭で理解しながら実践していくようなスタイルを確立しています。

座学を取り入れたオンラインヨガレッスンの開催を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

乃万 由芙子さんのオンラインレッスンのホームページはこちらから
ヨガインストラクター/瞑想講師 乃万 由芙子 “心地良さを選びとる”

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