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サブスクレッスン/月額レッスンとは?

サブスクレッスンとは、サブスクリプション形式のオンラインレッスンのことです。意味としては月額レッスンと似ているので、まずは同じような形態だと認識しておきましょう。

1 サブスクレッスン/月額レッスンとは

1-1 サブスクリプションについて

サブスクリプションとは、サービスを一定期間利用することに対して料金が発生する形式のことを指します。英語では『予約購入』『定期購入』といった意味で使われている言葉です。この期間が月区切りであれば『月額定期購入』と同じ料金形式ですね。

サブスクリプション形式のサービスで最も馴染み深いのは動画配信サービスではないでしょうか。NetflixやAmazonプライムなどはサブスクサービスと知らずに利用している人も多いですね。音楽配信サービスではSpotifyやApple Musicが人気です。

このようにサブスクサービスはまずスマホなどのデバイスでサービスが受けられるデータでの利用が主でした。しかし最近では洋服や家具、車、本やおもちゃ、お酒やコーヒー、サプリメントなどあらゆる業界の製品でサブスク形式が採用されています。

そしてオンラインレッスンの市場においても、一定期間のレッスン利用で料金を支払うサブスクレッスンが主流になってきました。

1-2 リカーリングビジネスとの違い

補足として、リカーリングビジネスとの違いもお伝えしておきます。リカーリングビジネスとはスマホ代や電気代、ガス代などの支払いモデルのことです。こちらも継続的に料金を支払う形式なのでサブスクリプションと似ていますよね。

しかし、サブスクリプションは一定料金であるのに対してリカーリングビジネスは使用量に合わせて料金が変動します。リカーリングの場合は料金の予測や把握が性格には行えないというデメリットがありつつ、不要な時期は利用を減らしその分料金を抑えることができるといったフレキシブルな面がメリットです。

1-3 サブスクの今後

サブスクリプションサービスは増加の一途を辿っており、この傾向は今後も続いていくと考えられます。消費者は『モノよりコト』を大切にしており、製品を所有することよりもサービスを利用したり体験したりすることで満足を得ることを重視しています。

これからオンラインレッスンを開催したいという方や、オンラインレッスンを受けたいという方はサブスクレッスンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

2 サブスクレッスン/月額レッスンのメリット

サブスクレッスンや月額レッスンのメリットについて見ていきましょう。サブスクを利用したことがある方でも、オンラインレッスンにおいては知らないという方も多いのではないでしょうか。

サブスクレッスンを開催する講師側のメリットと、受講者側のメリットを分けてお伝えしていきます。

2-1 講師側のメリット

継続的な売り上げが立つ

講師側としては、サブスクレッスンの利用者を獲得した場合に解約されない限りは継続的に売り上げを見込むことができます。ストックビジネスと呼ばれる仕組みですね。仮に月100人の受講者を獲得したとすると、年間で1,200人分の料金が見込めます。月額3,000円の場合は年間360万円の売り上げが立つことになります。

実際は月100人受講者を獲得してレッスンを行うことは容易ではありませんし、解約していく人も多くいます。ですが、『毎月レッスンを終えてみなければ売り上げの予測が全くつかない』ということにはなりにくいのがサブスクレッスンのメリットです。

リピーターは新規よりも獲得しやすい

マーケティングの業界では、新規顧客を獲得して製品を売るために必要なコストは既存顧客の場合の5倍かかると言われています。『1:5の法則』と呼ばれるものです。そのくらい、新規顧客というのは獲得しにくいのです。

そのため、サブスクレッスンにおいても新規受講者を獲得することよりもリピーターを獲得すること=解約率を下げることの方がやりやすいと考えられます。新しいことにチャレンジするのは勇気ややる気が必要ですが、一度登録してしまったサブスクサービスは解約することにも労力がかかるので多少面倒だと感じることがあっても参加する人が多いのです。

つまり、単発のオンラインレッスンをサブスクと同じだけ行うよりも、サブスクでリピーター向けにレッスンを開催した方が受講者数は増えやすいということです。どんどん受講者数を増やしていきたいと考える方にはサブスクレッスンがおすすめです。

受講者の満足度を上げやすい

継続的にオンラインレッスンに参加してくれるということは、受講者のニーズに合わせてレッスンをブラッシュアップしていきやすくなります。受講者一人ひとりのニーズに合わせていくこともできますし、受講者数やアンケートなどの数値を分析して改善点を出していくこともできます。

特に個人レッスン/マンツーマンレッスン/パーソナルレッスンと呼ばれるような1対1で行うレッスンではそれが顕著です。単発での受講ではなかなか受講者の特性や望む内容が掴めずにお互い消化不良のまま終わってしまうケースがありますが、サブスクレッスンであれば欲求をくみ取りながら進めることができますね。

2-2 受講者側のメリット

モチベーションを継続しやすい

サブスクレッスンの最も大きなメリットはモチベーションの維持ではないでしょうか。

オンラインレッスンを受講したいと思う方はそのレッスンで何かを習得したい・上達したい・できるようになりたい、などの欲求があります。そのため新規受講のハードルを超えてオンラインレッスンに登録するわけですが、初めの意欲を何か月も維持し続けるのはなかなか難しいです。

『英語を話せるようになりたい!』と英語の勉強を独学で始める人は多数いますが、そのほとんどが途中で投げ出してしまっています。何かを習得したいと考えた時にはその習得方法自体よりも、どう継続していくかの方が大切だったりするのです。

その点、サブスクレッスンであれば月額で料金が発生するため、半ば強制的にレッスンに参加することになります。従来の習い事での料金手渡しとは違って、クレジットカードなどで自動的に支払いがされることも多いため、やる気がない時期でも引き落としがされてしまいます。勿体ないですからレッスンに参加することになり、それを繰り返していくうちに当初の目標を達成できる仕組みになっています。

手間が省ける

サブスクレッスンのメリットは、あらゆる選択を丸投げできるので手間がかからないことです。オンラインレッスンでは毎回違うレッスン内容であったりカリキュラムに沿った内容になっているレッスンが多く、自分でより効果的なレッスンを組んでいく必要はありません。単発のレッスンを受けていくのであれば自分で組み合わせて考えなければなりませんから手間がかかります。

パーソナルレッスンなど1対1のものであればそれがより顕著になり、自分仕様にカスタマイズされたレッスンを講師が準備してくれるのでより手放しの状態で学びに集中することができます。

料金管理も同様で、毎月固定で出ていく金額なので管理がしやすいです。スマホ料金やゲーム課金のように『今月はたくさん使ってしまった』『思ったよりも支払いが高かった』といったことにはなりません。

仲間ができる

複数人が受講できる月額レッスンの場合には、顔見知りが増えていくこともメリットになります。自分ひとりではなかなか頑張れないことも、仲間と協力しながら乗り越えていくことができます。オンラインレッスンは必要以上に受講者同士でコミュニケーションを取らなくても大丈夫なので煩わしい人間関係には発展しにくいのもメリットでしょう。

新しく何かを始める時に人は必ず緊張してしまうものです。ですが、参加しているメンバーが毎回同じであればリラックスして受講することができますよね。もちろん講師も同じ人ですから、回を追う毎に慣れていき緊張やストレスなく臨むことができますよ。

3 サブスクレッスン/月額レッスンのデメリット

サブスクレッスンにはメリットだけでなくデメリットも存在します。こちらも講師・受講者の立場別に解説していきます。

3-1 講師側のデメリット

軌道に乗るまでが難しい

サブスクレッスンの場合、受講者は必ず『続けていく必要があるか』を判断します。一回だけでいいと思っている人はサブスク形式で支払いを行わないですから、新規を獲得するのは単発レッスンの方が簡単でしょう。

誰しも最初は集客が難しく、軌道に乗るまで時間がかかります。そのため、今月必ず売り上げを立てたいといった方やメインの仕事を辞めて同じくらい稼ぐ必要がある方などは危険です。

最初は単発やお試しレッスンを用意し、そこで受講者が集まってきたら長期的にリピートしてくれるようなサブスクレッスンのカリキュラムを整えてリリースする、といったモデルが一般的でしょう。そこまでの計画や準備をする金銭的余裕が必要なので、貯金に余裕がある状態か副業から始めるという方が多いです。

常にブラッシュアップしていく必要がある

サブスクレッスンの良いところは受講者の満足度を追い求めたサービスを提供していくことです。これが手間だと感じてしまうのであればデメリットになり得ます。

動画配信サービスや音楽配信サービスなどのサブスクサービスでも、利用者は常に新しいコンテンツを求めており飽きてしまえばすぐに解約してしまいます。使い放題系のサービスであっても事業者は常に目新しいものを提供できるよう工夫しているのです。

オンラインレッスンの場合も、毎回違うレッスン内容にすることはもちろん、オプションで個人相談を受けられるようにしたり宿題を出したり、オンラインライブ見放題チケットを発行したりと新しい仕組みを取り入れることも考えましょう。

講師も常に学ぶ必要がある

ブラッシュアップが必要ということは、講師側も常に勉強していく姿勢が大切です。サブスクレッスンやオンラインレッスンの特徴を掴むことや、新しい仕組みや流行りのレッスン形式を取り入れること、レッスン内容をもっと高度なものにするために勉強していくことが求められます。

サブスクレッスンで順調にリピーターがついた場合、リピーターはいつかレッスン内容を習得してしまいます。目標達成は喜ばしいですが、講師側としても受講を続けて欲しいですし、受講者側としてももっと上達したいと考えたり次なる目標が欲しいと思う方は多くいるようです。

サブスクレッスンを開催した当初はその道のプロを教えるほどの実力がなかったとしても、レベルの高いレッスンを求める人が増えていけばプロ目標のレッスンの需要も高まるはずです。それに応えていけるよう、学び続けていく必要があります。

3-2 受講者のデメリット

受講できなくても料金が発生する

月額レッスンの場合、月に何回の受講と決まっていたり毎週同じ曜日にレッスンがあったりします。しかし用事や仕事の都合でレッスンが受けられないこともあるでしょう。そういった場合にも料金が発生してしまうのがデメリットです。

月何回かのチケットが発行される形式であれば比較的都合がつけやすいはずですから、仕事などで忙しい曜日が読めない場合はチケット制をおすすめします。月の前半が忙しくても後半で帳尻を合わせることが可能です。当月にチケットが余ってしまったら次月に繰り越して使えるというレッスンもありますよ。

モチベーションの維持という面で言えば、デメリットを逆手に取って毎週同じ曜日の同じ時間に固定でレッスンを入れてしまった方が強制力があります。例えば土曜日を有意義に過ごすために朝早くヨガレッスンを入れる方が多いですね。

最も受けたいレッスンではない場合がある

サブスクレッスンは単発レッスンと比べて、ニッチな需要を攻めたレッスンである確率は低いです。ピンポイントな需要は求めている人は少ないですから、多くの受講者を集客できないためです。そういった内容は単発レッスンで行っていたり、サブスクの中の1回に収めていることがほとんどでしょう。

そのため『こういうレッスンが受けたい!』というニッチな要望がある人は、サブスクレッスンで毎回要望が叶えられるとは限りません。そういった方はサブスクレッスンの中でも1対1で受けられるものを選び、自分に合わせたレッスンを作ってもらうようにしましょう。

4 サブスクレッスン/月額レッスンの種類

最後に、サブスクレッスンの種類について見ていきましょう。月額で自動決済されるサブスク形式の中でも、様々な種類のオンラインレッスンがあります。

月額オンラインレッスン

一般的に想像されるサブスク形式のオンラインレッスンのことです。

月額会費制サロン

コミュニティ型のオンラインレッスンのことです。例えば語学レッスンであれば、①の形式の他に②の朝活英会話サロンが用意されていたりします。月額500円などの比較的安価な値段設定で『仲間と集まって30分英語で雑談しましょう』といったような内容です。講師というよりは幹事やファシリテーターといったような位置づけになりますね。

マンツーマンレッスン

マンツーマンレッスンはしっかり学びたい方向けに開催されます。通常の複数人向けオンラインレッスンよりも少し高い料金設定となっていることが多いですね。

大人数視聴向けライブレッスン

大人数視聴向けライブレッスンは、講師と受講者の距離が遠い代わりに料金が安く、開催回数も多い特徴があります。ZOOMではなくインスタライブやYouTubeライブなどのサービスが利用されることもあります。

コンサルティングやコーチング

こちらもマンツーマンになりますが、レッスンという形ではなく相談型になります。より受講者に合わせた内容が提供されます。

単発講座のアフターフォロー

単発のレッスンを受けた人限定で、復習用に動画を定額で配信したり個別フォローで連絡を取り合えたりするサービスをサブスク形式で提供している方も多いです。単発レッスンと完全サブスクレッスンの間の位置づけです。

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