オンラインレッスンのために必要な機材・環境を整えよう

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オンラインレッスンをこれから作るという方が一番初めに悩むことは、機材や環境についてではないでしょうか。

『オンラインレッスンを始めたいけど、高価な機材が必要?』『どの程度の音質のマイクを皆使っているんだろう』といった悩みをお持ちの方は多いです。初めから最高級の機材や環境を揃えられたら問題ありませんが、費用や技術の面でなかなか実現は難しいですよね。

この記事では、オンラインレッスンを講師として始めるにあたって必要となる機材や環境についてご説明したいと思います。特に、大型の機材は揃えずスマートフォンで完結できたらいいなと思っている方は、是非参考にしてみてください。

1 オンラインレッスンに必要なネット環境を整えよう


オンラインレッスンは当然オンライン上で行われます。そのため、初めに整えるべきはインターネット環境です。ネットに接続できるという最低限の環境だけでなく、スムーズにオンラインレッスンを進行していけるような回線を確保しましょう。

インターネット環境を自力で確保する方法は2種類あります。1つは自宅(オンラインレッスン会場)に回線を設置すること。もう1つは携帯型のWiFiを使うことです。

1-1 自宅(オンラインレッスン会場)に回線を設置する

多くの講師はオンラインレッスンや講座を自宅で行っています。その場合、自宅にネット回線を設置していきます。回線事業者と契約して自宅に回線を引き、WiFiルーターなどを購入して設置します。

月額5,000円前後かかり、ルーターは3,000円前後で購入できます。契約は基本的に2~3年の期間が定められており、途中で解約すると別途で料金がかかってしまうので気を付けましょう。

自宅がマンションであれば、既にマンションで回線が引かれているケースもあります。ケーブルにつなぐだけで使えたり、ルーターを用意すれば無線で飛ばすこともできるマンションです。2重に契約してしまっては勿体ないので、必ず確認しましょう。逆に、マンションの回線が遅くて変えたいのに個別では変えられないというケースも存在します。

1-2 携帯型のWiFiを使う

WiFiルーターは、自宅に据え置きタイプではなく携帯するタイプも発売されています。『ポケットWiFi』という名称で親しまれていますね。WiMAX、MugenWiFi、ゼウスWiFiなどたくさんの種類のポケットWiFiが存在します。

月額3,000円前後で契約することができ、契約期間は様々です。期間が定められていないポケットWiFiも存在しますが、縛りがない分少し料金が割高な傾向にあるようです。

1-3 オンラインレッスンの内容で回線を決める

ネット回線を自宅据え置きにするか携帯型にするかは、オンラインレッスンの内容で決めていきます。

主に野外で行う講座の場合は携帯型でないと難しいでしょう。屋外ヨガやアウトドアレッスンなどがこれにあたります。屋内であっても、毎回場所が変わるような場合はポケットWiFiが便利ですね。スタジオで行うダンスレッスンやワーキングスペースなどを借りて配信する英会話講座などが考えられます。しかし、こういった施設を利用する場合は、WiFiを提供しているところも多いのでその場合は必要ありません。

必ず自宅で行うオンラインレッスンであれば据え置きがおすすめです。自宅でもポケットWiFiを使うことはもちろんできますが、基本的には据え置きの方が通信速度が速く、安定しています。自宅で普段スマホを触る時にその回線を使えることもメリットです。

1-4 オンラインレッスンで必要なネット速度

オンラインレッスン講師のネットが遅いと、スムーズに講座を進めることができません。映像や音声が遅くなる、ズレる、止まる、飛び飛びになる、などのトラブルが想定されます。受講者とのコミュニケーションが頻繁に行われるレッスンであれば少しズレが出るだけでもやりづらさを感じるでしょう。講師が一方的に話し続けるようなスタイルであっても、映像と音声にズレがあるだけで受講者は想像以上にストレスを感じるものです。

通信速度は10~15Mbps程度出るように回線を確保しましょう。この数値は大きくなるほど速いです。ポケットWiFiの場合は、最大速度が速くても実際その数値は出ないということが多いのであまり参考になりません。口コミをしっかりチェックして、実質どの程度なのかを把握してから契約しましょう。利用時間や時間帯でも速度に大きな違いが出ます。

2 オンラインレッスンに必要な機材を準備しよう


ネット回線が準備できたら、次は必要な機材を揃えましょう。必要なものは、ネットに接続できるデバイス・カメラ・マイクの3つです。

2-1 講座の配信デバイスを決める

デバイスはパソコンやスマホ、タブレットのことですが、今ほとんどのデバイスにはカメラとマイクが内蔵されています。ですので実際はカメラとマイクを揃えずともスマホ1つあれば機材は準備できてしまいます。まずオンラインレッスンをスマホだけで始めてみて、必要に応じて機材をレベルアップさせていくという方法を取るのも良いでしょう。

しかし、スマホでは画面が小さく、受講者の様子が見えにくいデメリットがあります。その点パソコンであれば大画面で見られますし、パソコン画面を受講者に共有したり、レッスンを録画して保存しておくなど様々なことが可能になります。パソコンにカメラが内蔵されていない場合は、別でカメラの設備を整えましょう。

屋外のオンラインレッスンや、自宅の中でも場所を頻繁に移動したりカメラアングルを変えていきたい場合はスマホかタブレットを使用することになります。講座のスタイルによっては、最初と最後はパソコンから配信し途中はタブレットに切り替えるなど、フレキシブルに変えていくこともできます。

2-2 画質に拘ってカメラを用意しよう

次に、Webカメラを導入してみましょう。デバイスにカメラが内蔵されていない場合だけでなく、画質を向上させるために用意する方も多いです。オンラインレッスンの内容に合わせて機能やスペックを選びましょう。

画質(画素数と解像度)

カメラの性能といえばまず画質ですね。高画質であれば受講者は見やすいですし、細かい部分まで伝えることができます。基準としては、100万画素数以上のものを選びましょう。手芸レッスンなどで手元の小さいものを映したい場合や、絵画レッスンといった色のニュアンスまで見せたい場合には200万画素以上あると理想的です。

画質を左右する指標にもう一つ、ビデオ解像度という数値があります。ビデオ解像度は720p(HD)が主流ですが、1080p(フルHD)の製品であればより鮮明に映すことができます。

解像度は高ければ高いほど鮮明ではありますが、オンラインレッスンを配信するシステムによって配信できる解像度に制限があるので注意しましょう。「Zoom」や「meet」では720p(HD)まで、「Teams」は1080p(フルHD)までしか送信できません。

最新のWebカメラでは4K対応モデルもありますが、オンラインレッスンのためであればそこまでのスペックは不要でしょう。もっと拘りたい方は解像度以外の面でスペックを上げ、よりよい講座を目指しましょう。以下にご紹介していきます。

フレームレート

フレームレートという言葉は馴染みがないかもしれませんね。フレームレートの数値が大きいほど画像を滑らかに映すことができ、カクつきが少なくなります。15fps以上のものであれば問題なく映せますが、30fps以上あるWebカメラであれば細かい部分まで滑らかです。ヨガやダンスのオンラインレッスンといった動きを見せるレッスンにおすすめです。

ピント機能

ピントをうまく合わせてくれるWebカメラも人気が高いです。ピントがしっかり合うと、一眼レフカメラのように背景部分が自然にボケるため、ピントを合わせてる部分が相対的に際立ちます。ボケ感が出るとナチュラルな雰囲気が出しやすくなるので、受講者にリラックスして欲しいヨガやアロマ等の講座と相性が良いでしょう。高級感も高まります。自身の目指すオンラインレッスンの形を考えながら機能を検討してみてください。

オートフォーカス付きのカメラはピントを自動的に合わせてくれるため、途中移動したり映したい場所が変わってもピントを合わせたままレッスンを進めることができます。

また、最短撮影距離についてもチェックしましょう。ピントを合わせることができる最も短い距離のことです。手元近くを映すレッスンでは、5cm未満まで対応しているカメラが便利ですね。

画角

画角を広くできるカメラは、横の動きが多いダンスレッスンやホワイトボードで板書を見せる英会話レッスンなどに重宝します。オンラインレッスンを行う場所の広さを考えながら画角を選びましょう。一般的なWebカメラは75度前後ですが、広いタイプは150度や360度まで対応したものが販売されています。

マイク内蔵

Webカメラではマイクが内蔵されているものも多く販売されています。ノイズキャンセリング付きであればよりクリアに聞こえます。しかし、別途マイクを用意するよりは音質が落ちるため、音も綺麗に届けたい方やカメラから離れて声を出したい方には不向きです。

2-3 音質に拘ってマイクを用意しよう

マイクについてもカメラと同様に、講座の内容に合わせて選びましょう。どんなマイクがあるのか、種類別にご紹介していきます。

マイク単体

マイク単体で売られているものは、ダイナミック型とコンデンサー型の2種類があります。ダイナミックマイクはオーソドックスなマイクです。ニュースキャスターの机に置いてあるマイクがイメージしやすいのではないでしょうか。比較的安価に手に入り、頑丈で扱いやすいです。

対してコンデンサーマイクは音質の高さを誇ります。レコーディングで使われるようなマイクで、感度が高く繊細な音も綺麗に拾います。ボイスレッスンやギターレッスンなど、音楽系のオンラインレッスンに向いています。

コンデンサーマイクのデメリットは電源が必要になることです。そして衝撃に弱いので取り扱いや保管に気を遣う必要があります。

ヘッドセット

ヨガやエクササイズのレッスンなどで身体を動かしながら説明をしたい場合には、ヘッドセットがおすすめです。机に置いてあるマイクにいちいち近づかなければならないのは不便ですし、音が遠くなったり近くなったりしては受講者の方のストレスになるからです。

同様の理由から、有線よりもワイヤレスの方が使い勝手が良いでしょう。マイク単体でワイヤレスのものも売られていますが、持ちながらレッスンを行うと常に片手がふさがってしまうのが難点です。

また、受講者との対話が多い講座をお考えの方も、マイク単体ではなくヘッドセットを検討すると良いですね。受講者側の音を漏らさず聞くことができます。

ヘッドセットを選ぶ際には、ノイズキャンセリング機能の有無を重視しましょう。マイク単体に比べヘッドセットはマイク自体のサイズも小さいですし、音質はそこまで高くありません。周りの音を遮断することができれば、自身の音声をよりクリアに届けることができます。

高機能マイク

マイク単体でもヘッドセットでも、様々な機能がついたマイクが売られています。例えば、余計な音声をカットできるミュート機能付きのマイクです。オンラインレッスンを配信するサービスによってはデバイスの操作でミュートできますが、デバイスからある程度離れていて手軽に操作しづらい場合もあるでしょう。そういった場合には手元ですぐに音声をカットできるミュート機能付きマイクがおすすめです。

また、音量調整機能も便利です。配信の中で音を絞りたい時や、受講者の反応に合わせて声の大きさを調整することができます。ギターレッスンやドラム講座などは楽器の音と自分の声との音量に差が出てしまうため、楽器の音は小さく絞り自分の声は大きく届けるなど工夫することでより聞きやすいオンラインレッスンを作ることができます。

3 オンラインレッスンに必要なその他の設備


ここまでご紹介した、ネット環境・デバイス・カメラ・マイクがあればオンラインレッスンを始められます。しかし、よりよい講座環境のために、その他の設備導入も検討しましょう。どんな設備が考えられるのか、それぞれ簡単にご説明していきます。

3-1 照明機材

自宅でオンラインレッスンをするのであれば、照明機材はあった方が良いです。部屋の電気は自分が暮らしていく上で過ごしやすいようにつけられているので、自分の顔を照らすような照明は日常生活で設置されていないはずだからです。基本的に部屋の電気は天井にあるため、顔がどうしても暗くなったり影になったりしてしまいます。

照明はプロ仕様のものから簡易ライトまで種類は様々ですが、オンラインレッスン用であればリングライトのタイプが使いやすいでしょう。顔だけを照らすものから、かなり大きく三脚付きで部屋中を照らすことができるタイプまで、比較的安価に売られています。

3-2 背景

こちらも自宅で配信する場合に備えておきたい設備です。『普段生活している空間でレッスンをしたいけど、そのまま映すのはちょっと…』という方は多いのではないでしょうか。真っ白な壁があるのが理想ですが、カーテンのような布を買って背後にセットすることで、簡単にスッキリとした背景を作ることができます。

3-3 機材の固定具

デバイス・カメラ・マイクをそれぞれ別途で用意した場合に、それらを固定しておく器具が必要になります。ノートパソコンとマイクを揃えて置いておく机であったり、カメラとマイクを固定する三脚であったり、機材に合わせて固定具を検討しましょう。

カメラの固定具については、立って行うレッスンの場合に思ったよりも高さが必要です。静止画の撮影を想定している三脚では目線までしか伸びないことも多いです。足元まで映したいのであれば、頭の上からカメラを向けることができるように長さを考慮して選びましょう。

4 スマホを軸に機材を揃える


ここまで様々な機材や環境をご紹介しましたが、まずはスマホだけで講座を始めてみるという方も多いのではないでしょうか。普段使い慣れているデバイスの方が使いやすいというメリットがあります。その場合、機材を買い足していくとしてもスマホを軸にした機材の揃え方になるでしょう。

4-1 画質の良いスマホを使う

カメラを買わなくても高画質な画像を届けるには、画質に拘ったスマホがあると便利です。iPhoneはやはり人気なだけあり、最新機種であればカメラを買うよりも高い画質を手に入れることができます。アンドロイドでもGalaxy S20などは非常に画素数が高いです。

4-2 スマホ用のカメラレンズ

スマホであっても画角を広くしたい場合、カメラにつけられる広角レンズも売っています。大人数でのダンスで撮影範囲が広い場合や、風景の全体を映したい場合に使えます。

しかしスマホについているデフォルトのレンズ自体を外すわけではなく、あくまで上から被せるだけなので、画質は著しく落ちることに留意しましょう。常にカメラレンズをつけてオンラインレッスンを行うのではなく、スポット的に使うことをおすすめします。

4-3 スマホ用のマイク

スマホのイヤホンジャックに差し込めるタイプのピンマイクが販売されています。スマホに内蔵されているマイクを使用するよりも綺麗に音が入ります。

4-4 携帯できる照明

照明に関しても、スマホにつけられるものが発売されています。スマホにライトを取り付けるタイプだけでなく、大きいライトにスマホを取り付けるタイプや、三脚と一体化しているタイプなど様々です。

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