オンライン語学レッスンの始め方

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1 オンライン語学レッスンの技能別やり方

オンラインの語学レッスンを開催するにあたって、どんなレッスンにするのか概要を決めていきましょう。おそらく講師であるあなたはある語学が得意な方で、それを活かしたレッスンをしたいと考えているでしょう。その技能をどうやって活かして受講者に届けていくのか、戦略を考えることが大切です。

オンラインに限らず、語学を勉強するということは『言語の4技能』を習得することだと考えましょう。4技能とは『聞く(listening)』『読む(reading)』『話す(speaking)』『書く(writing)』のことです。語学レッスンを受けたいなと思っている受講者は必ずこの4技能のどれか、もしくは組み合わせを習得することが目的になっているでしょう。

レッスンの概要を考える際、この4技能の中でどれにフォーカスした内容にするのか決めることが、最初のステップになります。それぞれのやり方についてご紹介していきます。

1-1 聞く(listening)技能を習得するレッスン

リスニングのレッスンを行うのであれば講師が話すことが主になります。もしくは音声教材を使って語学の文章を流し、それをどの程度聞き取れたかや問題を解いてみるなどして指導にあたるというレッスンが考えられます。どちらも大切なのは、受講者が求める悩みの原因をくみ取ることです。

リスニングのレッスンを求めている人は共通して『聞き取れない』という悩みがありますが、その原因は様々です。聞き取れていないのではなく文を読んでも理解できずそもそもの単語や文法の知識不足である場合や、アクセントや発音に慣れていないから文として理解できない場合、スピードがゆっくりであれば理解できる場合、などがあります。

ただ語学の文章を読み上げて問題に答えてもらう、慣れてもらう、といったレッスンでは上達が感じられるか不安ですよね。発音が原因であれば発音の授業から行い、語順に対応できてなければ文法や長文読解についても学ばせるなどの工夫が大切です。

理解スピードを上げたい場合においてもただ速度を上げていくだけのレッスンでは上達率が低いです。受講者が耳で聞いた時にどう頭で理解しているのか分解して考えるとよいでしょう。言語を一度日本語の文章に訳してから意味を理解している人は速いと対応できなくなりがちです。その癖を見抜き、矯正していけるようなレッスンプランを考えられると良いですね。

また、リスニングは大人数向けの視聴型レッスンとも相性が良いです。インスタライブなどでこちらが一方的に読み上げ、リスニング力を鍛えてもらうというものですね。ラジオ英会話などをイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。比較的安価な値段相場にはなりますが、受講者からのアクションを求める必要がないので多くの受講者を一回の講座で抱えることができます。

1-2 読む(reading)技能を習得するレッスン

読む技能を求めている人は、正確には速く正確に読めるようになる技能を求めています。速度はやはりリスニングと同様に、文字を読みながら日本語に変換していては上達していきません。

語学で、例えば英語や中国語などでは大事な単語が先に出て後から細かい説明がつくような文法で、これは日本語と真逆です。そのため文字を目で追った後に後ろから日本語に翻訳していく必要があり文章を行ったり来たりしながら理解していくことになりますよね。そのためこの変換癖から直していかなければならないでしょう。

とにかくたくさんの文章を読むことが上達に繋がるため、読む技能を重視するレッスンでは多くの課題を用意しどんどん読ませるよう心がけましょう。読み方の手法は、音読すること、リスニングと合わせてシャドーイングをすること、教材にスラッシュを書き込みながら読み進めるスラッシュリーディング、などが代表的です。

次に正確さですが、速さと正確さを兼ね備えるためには『どの情報を捨てるか』『どの情報を抜き取るか』という技能が必要になってきます。スキャ二ングとスキミングと呼ばれるものですね。これはTOEICや受験英語のために必要としている人が多いでしょう。

そのため、ただ技能を身に着けられても問題を解けなければ意味がないので問題を解かせるためのレッスンに偏ってきます。どんな目的で読む技能を求めているのかカウンセリングをしてからプランを練ると効果的ですので、個別指導が合っていると言えます。個別ではなく少人数レッスンであっても、オプションとして個別相談や添削などを用意すると親切ですね。

1-3 話す(speaking)技能を習得するレッスン

語学のオンラインレッスンと聞いて、真っ先にイメージされるのが『英会話レッスン』ではないでしょうか。おそらく最も開講数が多い分野かと思われます。理由は日本人は『聞く』『読む』までができても『話す』ができない傾向にあることでしょう。そして独学で本や問題集を使うだけではなかなか身に付かない技能ですから、オンラインで講師と話すことが有効だからです。

話す技能を習得するレッスンには2パターンあります。1つ目はボトムアップ学習と呼ばれる、英文を自由に素早く作成し話すようになる練習です。日常会話で詰まってしまわないように、複雑な文章を話したくてもうまく噛み砕いて話せるレベルの短い文章で作ってみるなどの行為が代表的ですね。旅行で海外に行くことが多い方や、仕事で日常会話くらいはスムーズに使いたいと思っている方などがボトムアップ学習を求めています。

しかしこのボトムアップ学習にはデメリットがあり、急ぐあまりに不自然だったり適当な文章になってしまいがちということです。日常会話で意味は通じるかもしれませんが、ネイティブの方からすると片言であり聞き取りにくい文章であることは間違いありません。

そのため、2つ目のトップダウン学習というものが採用されています。良く使われる表現や言い回しを覚えて流暢な文章を作ることを心がけるやり方です。正しい文章を読み上げていって口に覚えさせるようなイメージですね。どのレベルに話せるようになりたいのかにもよりますが、ボトムアップ学習をベースにしてトップダウン学習を織り交ぜていくような形が理想的でしょう。

また、ボトムアップ学習での細かな指導は個別形式でないとできません。受講者に多く話してもらうレッスンを考えているのであれば、短い時間でもマンツーマンになれるようプランを考えた方がよいでしょう。大人数でのレッスンを企画したい場合にはトップダウン学習をベースにするとスムーズですね。こちらが定型文を読み上げていき、受講者は音声をミュートにした状態で繰り返してもらうといったような形で進めます。

1-4 書く(writing)の技能を習得するレッスン

ライティングのレッスンは、これまでの3つより少し語学習得率の高い受講者が求めるレッスンになるでしょう。そもそも語学を習得する順序は『聞く→読む→話す→書く』だと言われており、聞くことと読むことがインプットであるのに対して話すこと書くことはアウトプットであり、受動的なものから能動的なものに変わるため難易度は上がります。日本語でも日常会話と論文であれば論文を書く方が難易度が高いことは理解できるかと思います。

では、書くという技能は具体的にどういったものでしょうか。英語を例にとると、『パラグラフ・ライティング』と呼ばれる形式が基本形です。まずこれを覚えてもらいましょう。日本語が『起承転結』をベースにしているのに対し、パラグラフ・ライティングは簡単に言うと先に結論を述べた文章をいくつも繋げていくことです。その他にも多くのルールやセオリーがありますので、まずそれを理解してもらうレッスンが必要でしょう。

オンラインレッスンは対面でのレッスンと違い、書くという行為に不向きです。手元が見え難いですし書いているレッスン時間が勿体ないと感じてしまう方も多いでしょう。また、教材で独学の勉強をすればいいと思う受講者も多いです。

オンラインレッスンでは宿題をうまく取り入れ、レッスン時間内には添削やアドバイスを行いましょう。宿題に取りいれたいくつかの課題について解説を入れ、また次回の宿題に活かすといった方法を取ると効果的です。

2 オンライン語学レッスンで大切なポイント

次に、オンラインの語学レッスンを行う上で大切なポイントをいくつか挙げていきます。レッスンのプログラムを考える際に参考にしてみてください。

2-1 各言語の特性と需要を知ろう

どの言語のレッスンを行うかは、講師であるあなた自身が得意な言語になりますから最初から決まっている人がほとんどだと思います。その言語の特性と需要を知って、レッスンに活かしていきましょう。

■英語

まずは世界の公用語である英語です。英語が最もオンラインレッスンの量が多いですね。そのため大手企業も大々的に事業を展開しており、競合が多い状態だと思ってください。受けたいと思っている人も多いですがライバルも多いため、より自分のレッスンの良さを端的にアピールしていかなければなりません。英会話であれば今現在アメリカにいたり、何年住んでいたという肩書があると引きが強いです。

また、受けたいと思っている人が多いので、ある程度ニッチなテーマでレッスンを作っても需要があります。例えば『TOEIC700点を取るための勉強法』『大学受験英語の長文読解攻略』などですね。

そして、キッズ向けのオンライン語学レッスンは英語が主でしょう。義務教育についていけるようにと受講する方が多いです。送り迎えが不要であることと、レッスン風景を親が見守れることから人気のレッスンです。子供の集中力を続かせるために遊びやゲームをうまく取り入れてレッスンを行いましょう。

■中国語

中国語は、ビジネスシーンで需要の高い言語です。それを見越して大学生の頃から第二外国語として学習している方も少なくありません。中国は人口が多い国ですし取引も多くありますから、中国語が習得できると就職の幅もぐっと広がります。たまに出張に行くから日常会話ができるようになりたいというレベルの方から、中国支店で働きたいから企画書まで中国語で起こせるようになりたいという方まで様々です。難易度に合わせた学習ができるよう、レッスンのプランを考えましょう。

中国語は文法の構造が英語と比較的似ており、また日本語の漢字とも親和性が高いことから、習得はそこまで難しくないと言われています。手ごたえや達成感を感じてもらいやすい言語と言えますので、集中講座や短期講座をパックにしたプランも相性が良いでしょう。

■韓国語

韓国語は若者や主婦層に人気の高い言語です。お隣の国ですから旅行で行く方も多いですし、韓国人アーティストやドラマの影響で勉強したくなったという方も増えているようです。また、日本語と文法が似ているため単語を覚えてしまえば話せるようになるまでが早い言語でもあります。文法の影響は大きいので習得難易度は中国語よりも低いでしょう。

ライトな需要が高いと考えられるので、15分500円などで手軽に受講できるレッスンや、『ハングルを知ろう』『韓国料理単語を覚えよう』など細かいテーマに分けたレッスンも人気があります。韓国人アーティストやドラマに特化した集客をしてその動画を教材として使うという手法も良いですね。

■スペイン語

スペイン語は国連の6つの公用語(英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語)の1つで、重要な言語です。発音が易しいと言われているので第二外国語として選ばれやすいですね。スペイン語は公用語になっている国が多く、例えばブラジル以外の南米でも主要言語ですし、国際的なビジネスを展開する上で習得したいという方は多いです。また、ビジネス目的以外でも音楽やサッカーなどをきっかけに学びたいと思った受講者もいるようです。

英語に比べてオンラインレッスンが少なく、穴場のレッスンと考えられます。あまりニッチすぎるテーマを設定してしまうと需要自体も少なくなっていくため、『初心者向けスペイン語講座』『スペイン語の単語を覚えよう』などの大きなくくりがおすすめです。

■フランス語

一般的に、フランス語は習得が難しいと言われています。発音が難しいことと見慣れない文字が多いこと、英語や中国語と違って日常に慣れがないことなどが理由です。しかし数多くある言語の中でそこまで突出して難しいというわけではなく、需要の多さに対してのイメージが先行していると考えられます。

フランス語を受けたいと思う方は、フランスに住みたい・留学したいといったビジョンを持っている方が多い印象です。ビジネス目的ももちろんありますが、それよりも日常会話の上達を求める傾向にあります。また、そういった理由から大学時代に第二外国語として履修していたが、現地で通用するレベルまで更に勉強したいといった方も多いですね。

2-2 目的と難易度を示そう

ここまでもお話ししてきましたが、オンラインレッスンを企画する際には『受講者の目的』と『レッスンの難易度』を示すようにしましょう。受講者はレッスンを選ぶ際に、言語で絞り込んだあとこの2点を見ながら受講するレッスンを決めていきます。

目的については言語の特性で挙げたように、例えば英語では『話せるようになる』『読めるようになる』といった漠然としたものでは数あるレッスンに埋もれてしまいます。逆にアラビア語やフィリピン語などニッチな言語になってくると『ビジネスシーンでのプレゼンのために』といった局所的なテーマは受講者が少なくなってしまいます。選ぶ言語や対象によって目的を絞り込んでいきましょう。

レッスンの難易度については、どの言語でも初心者向けが最も需要が高く難易度が上がるにつれて人数が少なくなっていくイメージでいてください。目的同様、ニッチな言語であればまず初心者向けから入ることが無難でしょう。

そして難易度は受講者の今現在の実力を示すことももちろんですが、受講した後にどのくらいまで上達していたいのかというゴールを示すことも大切です。『高校英語偏差値50から70へ』のような形ですね。

2-3 教材とボードを使おう

オンラインレッスンの準備についてですが、なるべく教材とホワイトボードを使うようにしましょう。英会話のように対話重視のものであっても、やはり教材があった方がレッスンの骨組みがしっかりとします。教材として受講者に共有せずとも、レッスンのプログラムの参考にしたり、『次はこの会話を再現しよう』と講師側が読み込むだけでも価値があります。

ホワイトボードについても同様に、対話重視でもあると便利です。書く時間が勿体ないと思う方もいるかもしれませんが、レッスン中にずっと同じ画面で対話が続くよりも板書をする姿が入った方がアクセントになって良いという声が多いです。発音について口の形をイラストで描いて説明したり、発音記号を書くようなシーンも多く出てくるでしょう。

ホワイトボードは自宅に設置しにくい方も多いと思いますが、最近は大きなものでも壁掛けできる製品が増えています。難しければA4サイズのものでもささっと書いてカメラに掲げる方法で十分使えますよ。

3 オンライン語学レッスンの事例紹介

3-1 英語学習コンシェルジュ 渡邉 淳さんのオンラインレッスン

実際に語学のオンラインレッスンで講師として活躍されている、渡邉 淳さんの事例をご紹介します。

渡邉 淳さんは英語で困る人を救うことを使命に、英語学習関連の情報発信やオンラインレッスンを開催されている方です。国内独学・留学なしでTOEIC 990点満点・英検1級を取得されており、その経験を活かしたオンラインレッスンを開いています。

英語学習では『国内独学・留学なし』という需要は意外に高いです。留学していた人にネイティブに近い発音を教えてもらいたいという方ももちろん多いのですが、留学しないとできるようにならないのではというハードルを感じる方も少なくありません。そのため、国内独学でここまでの実績を作り上げているというのは大きなポイントとなります。

その実績を活かしたTOEICの攻略講座が人気です。点数を上げるためのポイントを押さえた講座であることと、その中でTOEICのためだけに留まらず英語力自体を底上げしようという目的を感じられることが人気の理由です。

また、100円で入れる英語自習室というレッスン枠を用意しており、『自分で学習したいけど続かない』『誰かと一緒にやった方が集中できる』という受講者のニーズに応えています。

語学のオンラインレッスンをこれから開催したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

渡邉 淳さんのオンラインレッスンのホームページはこちらから
英語学習コンシェルジュ 渡邉 淳 “英語で苦しむ人を救う”

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